工場勤務の平均の給与は?

製造業の平均給与は伸びている

工場勤務の人は、製造業に分類されます。2020年の製造業に従事する人の1年間の平均給与額は、正社員で313万1000円、正社員以外では201万1000円でした。性別を見てみると、男性のほうが女性よりも多い結果となっています。女性の場合、工場に勤務した場合でも製造にまつわる仕事ではなく事務職に就く場合もあり、正社員の平均給与額も241万5000円でした。男性が正社員として働く場合、300万円から400万円、女性の場合は200万円から300万円ほどの年収となるでしょう。 製造業に従事する人が1年間に受け取る給与額は、新型コロナウイルス感染症の影響を受ける前の2019年よりもコロナ禍の2020年のほうが上昇しています。特に女性の正社員は対前年比2.9%の伸びを見せ、業界全体でも1%ほど平均給与が上がりました。

工場勤務の平均年収は男女・年齢でどう違うのか

製造業の年齢別の平均給与は、20代前半の男性で203万2000円ですが、30代前半になると267万8000円、40代前半で338万円と年齢を重ねるごとに上がっていきます。最も高くなるのは、55歳から59歳で416万4000円です。平均勤続年数も15.4%と、金融・保険業に次いで長いのが特徴です。

一方女性の場合、平均年収が最も高いのは50歳から54歳までの247万6000円で、年齢を重ねても男性ほど給与が上がるわけではありません。この理由として、出産や育児などで退職する人が一定数いることや、育児などを機にパートタイマーとして働く人が増えていくことなどがあると考えられますが、女性の場合でも平均勤続年数が11.5年と比較的長いのが特徴です。働き方が変わったとしても、長く勤めやすいということが分かります。